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「グアンタナモ県小型畜産増産計画」 完成式典
2009年9月9日


在キューバ日本国大使館は、この度「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施した「グアンタナモ県小型畜産増産計画」の完成式典を行いました。本年は日・キューバ外交関係樹立80周年にあたり、この記念すべき年に完成式典を執り行えたことを喜ばしく思います。
この計画はグアンタナモ県における非国営農業生産セクターである農業共同生産基礎組織(UBPC)の畜産施設改善を目的としており、ドイツに本部を置く国際NGO、「ドイツ農業運動」に59,281ユーロを供与し実施されたものです。
グアンタナモ県が位置するキューバ東部地域はこの10年間干魃の被害に遭っており、計画を実施した2組織は干魃の影響から飼育している乳牛の頭数及び搾乳量が低下する問題を抱えていました。従来牛の飼育には相当量の水を必要とするのですが、干魃対策の観点から牛と比較して飼育に水を余り必要としない小型畜産(ウサギ、山羊、羊等)への家畜種類の変更を行うため当計画が実施されました。
同計画に対する供与資金は汲水用風車設置並びに灌漑設備及び畜舎建設資材購入に充てられました。

9月9日にグアンタナモ県「セリア・サンチェス・マンドゥレイ」組織で行われた完成式典で西林万寿夫駐キューバ特命全権大使は挨拶を行い、その中で「農業共同生産基礎組織『セリア・サンチェス・マンドゥレイ』及び『ロレンソ・ボイセット』の小型畜産の増産及び組合員の畜産業等に関する知識向上が達成され、300名を超える組合員及びその家族の生活が向上することを心より希望致します」と述べました。
キューバ側からは謝辞としてグアンタナモ県・キューバ畜産協会、プロジェクト・リーダーであるオレステ・エルナンデス氏が「日本政府の協力に感謝致します。同計画のお陰で組合員の意欲が向上し、また新たな雇用も促進されました。」と挨拶されました。

式典には大使館員のほか、キューバ地方政府関係者、そして本計画に寄与したキューバ・ローカルNGOや被供与団体である「ドイツ農業運動」の責任者が出席し、本計画によって建設されたウサギ小屋等を見学しました。
在キューバ日本国大使館
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