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「「サンティアゴ・デ・クーバ牛乳増産計画」 完成式典
2009年9月10日


在キューバ日本国大使館は、この度「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施した「サンティアゴ・デ・クーバ牛乳増産計画」の完成式典を行いました。
この計画はサンティアゴ・デ・クーバ県における非国営農業生産セクターである農業共同生産基礎組織(UBPC)の畜産施設改善を目的としており、ドイツに本部を置く国際NGO、「ドイツ農業運動」に59,281ユーロを供与し実施されたものです。供与資金は灌漑設備設置並びに給水・貯水槽設置及び牧草地整備や飼育舎設置等に充てられました。

同県が位置するキューバ東部地域は隣県のグアンタナモ県と同様に、この10年間干魃の被害に遭っており、計画実施対象である3組織は干魃の影響から飼育している乳牛の頭数及び搾乳量が低下する問題を抱えていました。キューバ政府は0~7歳児及び栄養状態の悪い高齢者に対して牛乳を配給しているのですが、同問題から国内産牛乳では総配給量を満たすことが出来ず、不足分を海外から輸入して補てんしている現状にあったことから、当計画が実施されました。当計画の実施により、組合員58名とその家族290名の生活が改善され、同組合から供給される牛乳が近隣住民の乳幼児や高齢者に配給されるようになりました。
9月10日にサンティアゴ・デ・クーバ県「フラグア」組織で行われた完成式典で西林万寿夫駐キューバ特命全権大使は挨拶を行い、その中で「本年は日本とキューバが外交関係を樹立して80周年の記念すべき年にあたりますが、この記念すべき年に本プロジェクトの完成式を迎えることは意義深いものです。」と述べました。

キューバ側からは謝辞としてサンティアゴ・デ・クーバ県・キューバ畜産協会、プロジェクト・リーダーであるギジェルモ・タセ氏が「日本国民の連帯に感謝すると共に供与品を大切に利用することをお約束します。」と挨拶されました。
式典には大使館員のほか、キューバ地方政府関係者、そして本計画に寄与したキューバ・ローカルNGOや被供与団体である「ドイツ農業運動」の責任者が出席し、参加者による詩の朗読や歌唱を楽しみました。
在キューバ日本国大使館
経済協力班
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