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「マリアナオ区ウゴ・カメホ給食センター改善計画」完成式典

2009年10月14日





在キューバ日本国大使館は、この度「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施した「マリアナオ区ウゴ・カメホ給食センター改善計画」の完成式典を行いました。


この計画はハバナ市マリアナオ区給食センターの厨房・調理機材の整備と保冷室の改修を目的としており、スペインに本部を置く国際NGO、ナバラ未来連合に53,095ユーロを供与し実施されたものです。供与資金はフライヤーやフードプロセッサー等の調理機材、給食を保温する機材及び運搬する台車の購入並びに食材を保管する保冷設備の改修工事に充てられました。






ハバナ市マリアナオ区は母子家庭及び低所得者層(ハバナ市の月額所得平均409ペソに対して150ペソ以下を指す)が5割を超える地域と言われています。このことからマリアナオ区給食センターは同地域内の児童に対する栄養の安定供給に大きな役割を果たしています。しかしながら、同給食センターの調理器具及び保冷庫等の老朽化が激しく、機材不足から稼働率が著しく低下し、且つ料理できる料理が限定されており成長期に最低限必要とされる量と栄養バランスのとれた食事を十分に供給することが出来ない状況にあったことから、当計画が実施されました。


10月9日に同センターで行われた完成式典で川真田一穂臨時代理大使は挨拶を行い、その中で「本件プロジェクトによって、本給食センターの厨房・調理機材の整備が行われ、同センターを利用する3,000名以上の児童が適切な量かつ栄養バランスを満たした給食サービスを受けられることになることを望んでいます。日本は、キューバにおいて、1998年より50件以上の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行ってきております。これからも、ここキューバにおいて、人道上の観点から最も必要とされている方々が直接裨益する優良案件を発掘し、実施していきたいと考えております。」と述べました。


キューバ政府側からはラケル・クエバ・マリアナオ区国際協力専門官が謝辞として「日本国政府の援助に感謝します。給食センターが改善されたお陰で、当センターを利用する3,146名の児童等が栄養のある、温かい給食を食べる事が出来るようになりました。」と挨拶されました。








式典には大使館員のほか、ホルヘ・フェルナンデス外国貿易・外国投資省アジア中東大洋州局日本担当専門官、マイラ・トラセ、マリアナオ副区長、及びキューバ政府関係者、そして本計画の成功に寄与したマリアナオ区教育局関係者が出席し、センター敷地内にある小学校で学んでいる子ども達から感謝の言葉を受けました。また同校の食堂を訪問し給食の様子について説明を受けた後、3年生の授業風景を見学しました。







在キューバ日本国大使館
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