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「ハバナ県サンホセ・デ・ラス・ラハス地区における酪農生産性向上計画」 完成式典

2010年03月24日



3月24日、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施された「ハバナ県サンホセ・デ・ラス・ラハス地区における酪農生産性向上計画」の完成式典が行われました。


この計画はハバナ県サンホセ・デ・ラス・ラハス地区の14酪農場における牛乳品質改善を目的としており、スペインに本部を置く国際NGO、「ムンドゥバット基金」に対し、日本国政府より59,930ユーロを供与し実施されたものです。供与資金は牛乳保冷タンクの設置や畜産用具供与等に充てられました。

キューバでは0歳から7歳児及び病人、栄養状態の悪い高齢者に対して牛乳を配給していることから、牛乳の安定供給は国家施策に関わる重要な課題です。本計画が実施されたハバナ県は牛乳生産高が国内第2位であり、首都より50Km南東に位置することから首都圏への牛乳供給源として重要な役割を果たしています。しかし、プロジェクト対象地区であるサンホセ・デ・ラス・ラハス地区の酪農場には搾乳した牛乳を冷蔵保存する為の保冷タンクが不足しており、搾乳量の70%以上が牛乳公社に納入されるまで常温保存されていました。
常温保存による品質の低下及び腐敗等が問題になっていたことから当計画が実施されました。なお、当計画の実施により、組合員810名とその家族の生活が改善され、同組合から供給される牛乳が近隣住民の乳幼児や高齢者に配給されるようになりました。同日にハバナ県サンホセ・デ・ラス・ラハス地区「第088」酪農場で行われた完成式典で西林万寿夫駐キューバ特命全権大使は挨拶を行い、その中で「本件プロジェクトにより、サンホセ・デ・ラス・ラハス地区にて生産される牛乳の品質を高め、生産量を増加させるために必要な搾乳用機材の導入が完了したことを喜ばしく思います。関係者各位がしっかりと供与品の保守・管理を行い、今回の供与品が末永く活用されるものと期待します。」と述べました。




キューバ側からは謝辞としてキューバ畜産協会国際局長であるディルシア・ガルシア女史が「日本国政府の援助に感謝します。食糧の安全保障の観点から本件はとても重要な意味を有します。本日をもって計画は終了しますが継続性を鑑み今後も引き続き組合員共々力を合わせて頑張っていきます。」と挨拶されました。









式典には大使館員のほか、ラモン・リポール外国貿易・外国投資省次官、キューバ地方政府関係者、そして本計画に寄与したキューバ・ローカルNGO「キューバ畜産協会」や被供与団体である「ムンドゥバット基金」の責任者ホセ・ムリージョ氏が出席しました。テープカット終了後、西林大使は関係者から説明を受けながら酪農場内を視察し、本案件の完了を関係者と共に祝いました。













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