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「カマグエイ県グアイマロ市3地区の飲料水供給改善計画」
完成式典
2010年04月15日

4月15日、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施された「カマグエイ県グアイマロ市3地区の飲料水供給改善計画」の完成式典が行われました。

この計画はカマグエイ県グアイマロ市の3地区における飲料水確保及び供給を目的としており、カナダに本部を置く国際NGO、「ケア」に対し、日本国政府より54,981ユーロを供与し実施されたものです。供与資金は浄水装置及び給水ポンプの設置等に充てられました。
キューバ東部地域はこの10年間、干魃の影響を受けており、東部に位置するカマグエイ県も同様に干魃の被害が農業分野だけでなく飲料水にも及んでいました。本計画が実施されたグアイマロ市は同県内でも特に雨量の少ない地域であり、また水道管が未整備な環境であることから、住民は少ない雨水を貯めて生活用水として使用していました。飲料水は給水車による配給が月に2回以下と少なく、また1回の配給量も1家族200リットルしかありませんでした
。本計画によってグアイマロ市3地区の住民379名が水道管からの飲料水確保が保障されました。
同日にカマグエイ県グアイマロ市ラ・オリエンタル地区で行われた完成式典で西林万寿夫駐キューバ特命全権大使は挨拶を行い、その中で「本件プロジェクトにより、グアイマロ市のサオ、ラ・ベルタ、ラ・オリエンタル3地域の住民約400名が水道管からの飲料水へのアクセスを得られるよう、浄水装置、給水ポンプ及び水道管の設置が完了したことを喜ばしく思います。関係者各位がしっかりと供与品の保守・管理を行い、今回の供与品が末永く活用されるものと期待します。」と述べました。

キューバ側からは謝辞として人民権力グアイマロ市議会議長であるルイス・ベルトラン氏が「日本国政府の援助に感謝します。本件は水不足が深刻なグアイマロ市にとって極めて有意義な案件であり、関係者一同の努力の結晶である本計画が完成して嬉しく思います。今次計画によって供与された品目を大切に使用・管理することを約束します。」と挨拶されました。

式典には大使館員のほか、カマグエイ県地方政府関係者、砂糖省関係者そして本計画に寄与した被供与団体である「ケア」の関係者が出席しました。テープカット終了後、西林大使は関係者から説明を受けながら浄水装置小屋を視察し、本案件の完了を関係者と共に祝いました。
在キューバ日本国大使館
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