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「ハバナ市視聴覚・重複障害特殊学校設備改善計画」 完成式典

2010年12月20日



在キューバ日本国大使館は,12月20日,「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施した「ハバナ市視聴覚・重複障害特殊学校設備改善計画」の完成式典を行いました。





ウイリアム・ソレール特殊学校の前で、西林大使を始めとする関係者に、手話で歓迎のあいさつを行う子ども(写真中央)




この計画は視聴覚障害児と聴覚障害と他の障害を併せ持つなど重度の重複障害児童を対象としたウイリアム・ソレール特殊学校に対し,課外授業等のためのマイクロバスや視聴覚学習機材等の供与を目的としており,イタリアに本部を置く国際NGO,市民ボランティアグループ(GVC)に44,080ユーロを供与し実施されたものです。

当該分野については,冷戦期から旧ソ連からの人的・物的支援を受けていたものの,90年代初頭のソ連崩壊以来,海外からの支援を受ける機会が限られています。その一方で,キューバでは独自の障害者教育手法の確立に取り組んでおり,支援対象校は障害者教育のモデル校に指定され,同校では障害者教育に携わる教員研修も実施しています。現在,同校では約30名の教員が約30名の児童・生徒に対応し,それぞれの状況に応じたきめ細やかな教育を行っています。

同校で行われた完成式典では,キューバ側からラモン・リポール外国貿易・外国投資省次官,サンティアゴ・ボルヘス・ラテンアメリカ特殊教育センター長らから日本の協力に対する謝辞がありました。





本案件の供与品による工具で鉛筆立てを作り,西林大使に贈呈した17歳の生徒。同校では職業訓練も行っている。




そして日本側から西林万寿夫駐キューバ特命全権大使が挨拶を行い,その中で「ウイリアム・ソレール特殊学校に通う子どもの教育環境が改善されるよう,マイクロバス及び視聴覚機材等が供与されたことを喜ばしく思います。また,本件により,同校が障害者教育のモデル校となり,この学校に通う子どものみならず,同様の障害を持つキューバ全国の児童が裨益することを願います」と述べました。当日の完成式典では,児童による歌や踊りの披露がなされ,多くの父母や地域住民も集まり,完成式典で喜びを分かち合いました。


在キューバ日本国大使館
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