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「ピナール・デル・リオ県南コンソラシオン市における 有機野菜生産性向上計画」完成式典
2011年02月16日

在キューバ日本国大使館は、2月16日,「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の一環として実施した「ピナール・デル・リオ県南コンソラシオン市における有機野菜生産性向上計画」の完成式典を行いました。

本案件の対象となった有機栽培農園の1つ,「エル・ペレヒル」で完成式典が行われました。日本の協力を示すODAマークも掲げられています
この計画は,2008年8月下旬から9月上旬にかけて到来したハリケーン・グスタフ及びアイクにより大きな被害を受けたピナール・デル・リオ県南コンソラシオン市5地区の30有機栽培農園に対し灌漑設備の整備等を行うとともに,これらの有機栽培農園を監督する都市農園組合南コンソラシオン支部に対してパソコン等を供与し,同支部の生産管理能力の改善を図るもの。イタリアに本部を置く国際NGO、チスプ(諸国民発展国際委員会)に60,787ユーロを供与し実施されました。

ホセ・アグスティン・アモール・リベロ南コンソラシオン人民権力議会議長(右)から西林万寿夫駐キューバ特命全権大使に対し,感謝の言葉がありました
当日は,本案件の対象となった有機栽培農園の1つ,「エル・ペレヒル」で完成式典が行われました。キューバ側からホセ・アグスティン・アモール・リベロ南コンソラシオン市人民権力議会議長,ロベルト・ミゲル・レオン同議会国際協力担当官から日本の協力に対する謝辞がありました。

本案件で灌漑設備が整えられ,ハリケーンで被害を受ける前より収穫高が上がり,品種によっては2~3倍も生産量が伸びました
そして日本側から西林万寿夫駐キューバ特命全権大使が挨拶を行い、その中で「本プロジェクトにより有機栽培農園生産量がさらに増加し,有機野菜へのアクセスが向上することにより市民が裨益することを願います」と述べました。日本はキューバにおいて1998年から60件以上の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を実施しています。2008年にハリケーンで大きな被害を受けた同県に対しては,同協力を通して「ピナール・デル・リオ県2幼児教育施設改善計画」も実施し,2010年9月に完成式典を行いました。
在キューバ日本国大使館
経済協力班
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