経済協力
技術協力プロジェクト「ハバナ市廃棄物管理能力向上」関連機材供与式典の実施
2011年10月27日

10月27日(木),Calle100廃棄物処理場に於いて,技術協力プロジェクト「ハバナ市廃棄物管理能力向上」の一環として関連機材の供与式典(機材総額:746,900ドル)が実施されました。式典にはキューバ側より,エルナンデス・ハバナ県人民権力議会議長,ゴンゴラ同議会副議長,カステジャーノス科学技術環境省ハバナ県支部所長他関係者が出席されました。

式典の様子

供与機材の説明を受ける出席者
このプロジェクトはキューバ最大の人口を擁するハバナ市が直面する,廃棄物の処理・管理といった課題に対し,中長期的な視点から,技術面,環境面,経済面,社会面に於いて,より適切かつ持続可能な管理ができるよう,それにより,ハバナ市民の生活環境と廃棄物処理関連施設の労働者の労働環境が改善するよう,JICAを実施機関とする日本政府がハバナ市公共サービス局及び科学技術環境省ハバナ支部と協力し,ハバナ県の15ムニシパリティを対象に対して2009年5月より実施しています。
今回の機材供与により,ゴミ回収車が故障した際など,従来までは修理部品の調達が困難で修理に時間を要していたものが,供与される各種機械により,ねじ1本から自らの手で作成することが可能になり,回収車等の稼動性の向上が期待されます。又,プロジェクトの中に,生ゴミに関し,ホテルやレストランなどの大量廃棄者から生ゴミを回収し,埋め立てる代わりに,コンポストを作り,有機肥料として無料で農業従事者に配布する制度を確立するという計画がありますが,今回供与されるトラックやフォークリフトによって,コンポスト作成の際の,生ゴミの回収や運搬が容易になることが期待されます。



今回供与された機材の一例
また,日本側からは,当館館員が出席し,「修復した施設と供与した機材がしっかりと保守・管理され,末永く活用されることを期待します。我が国は,人道上の観点から必要性の高い支援実施を通じ,両国の友好関係を更に増進させていく所在です。」と述べました。日本はキューバにおいて1998年から70件の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を実施しています。
なお,これまでにも,このプロジェクトと関連して,2008年にハバナビエハ地区と2010年レグラ区に対して計11台のゴミ収集車が草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて日本政府より寄贈されました。
在キューバ日本国大使館
経済協力班
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