経済協力
技術協力プロジェクト「海水魚養殖」新研究棟等開所式
2012年2月28日

●2月28日(火)午前11:00からカマグエイ県サンタクルス水産研究センター(サンタクルス・デル・スル市)に於いて,日本政府の国際協力機構(JICA)を通じた技術協力プロジェクト「海水魚養殖」の一環として新研究棟の開所式が実施されました。式典には,西林万寿夫駐キューバ日本国大使,キューバを兼轄するJICAメキシコの上條直樹事務所長他,水産研究所(CIP),外国貿易・外国投資省(MINCEX),カマグエイ県政府の代表他関係者が出席しました。

式典の様子(西林大使挨拶)
(背後の建物が今回開所した,生物餌料の培養等を行うための新研究棟)


式典の様子(テープカット) 式典の様子(参列者)
●食糧安全保障に重点を置く我が日本政府は,日本と同様,海に囲まれた島国キューバにおいて,豊富なタンパク源であり,健康によい魚が,食糧としてより多く国民に供給されるという長期的な目標の実現に向け,2008年より,JICAを通じて,キューバ側関係者と協力しながらキューバの近海でとれるロバロとパルゴの養殖能力強化を目的とする本件プロジェクトを実施して来ました。
●プロジェクトサイトである同研究センターは2008年のハリケーンの直撃を受け,施設の大部分が損壊しました。これまで,被害を受けた施設を部分的に修復しながら,プロジェクトを実施して来ましたが,この度,MINAL,CIPを始めとするキューバ側カウンターパート機関とJICA関係者の努力により,本年のパルゴの種苗生産試験時期(3月~7月)を前に,稚魚の餌となるプランクトンの培養等を行う新研究棟を始めとし,種苗生産試験の鍵となる施設の整備が完了しました。

新研究棟の機能に関する説明を受ける西林大使
●今後は,これらの施設を最大限活用し,サンタクルス在住の日本人専門家とキューバ側プロジェクトチームが一丸となって,本年の活動において成果を上げることが期待されます。
在キューバ日本国大使館
経済協力班
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