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経済協力

技術協力プロジェクト「中部地域5県における米証明種子の生産にかかる技術普及」機材供与式の実施

2012年7月20日



● 7月16日(月)午前10:00からアルテミサ県の農業省穀物研究所に於いて,日本政府の国際協力機構(JICA)を通じた技術協力プロジェクト「中部地域5県における米証明種子の生産にかかる技術普及」の開始にあわせ機材供与式を実施され,式典には,西林万寿夫駐キューバ日本国大使,フリオ・ガルシア農業省次官他が出席しました。


穀物研究所入り口での歓迎の様子


● 食糧安全保障に重点を置く我が日本政府は,日本と同様,米が主食のキューバ(ただし,2009年時点の米の食糧自給率は約36%)において,米の生産量増加を長期的な目標としてかかげ,2008年3月から2010年12月までの約3年間に渡り,農業省傘下の穀物研究所を中心に,米の証明種子の生産性向上に関する技術協力を実施しました。その結果,土壌や気候に応じた品種の選択,それに併せた生産計画の策定,稲の栽培に関する技術・ノウハウの移転が実現し,資機材が供与されました,更に,当初の目標であった,証明種子の親にあたる登録種子の生産目標7トン/年を達成しました。


式典で挨拶をする西林大使


●今回は実施期間が2012年4月から2016年4月までの4年間にわたる協力を予定しており,前回のプロジェクトの結果を踏まえ,軸足を現場に移し,第1フェーズで習得された本部の技術・ノウハウを,より向上させながら,どのようにして,現場とネットワークを構築し,移転するかということに比重が置かれます。今回の協力では,現地の6500人の生産者のまとめ役であるリーダー農家200名の育成と,彼らを通じて生産者に配られる証明種子の生産量を130トン(2009)から2015年までに2000トンと15倍に,そのための親となる登録種子の生産を7トンから25トンまで増やすことが成果として期待されます。そして,最終的にはこれらを通じて,キューバの米生産の40%を担う中部5県の米の生産の向上が上位目標として期待されています。


供与品の視察





在キューバ日本国大使館
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